2018年03月10日

第607回『完璧なキャラクター・考』

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人は欠点のある人間を愛し、完璧な者に憧れる……はずなんだけど、案外『完璧なキャラクター』は好き嫌いが分かれるよなあと不思議に思う、ホラー書いている塾生K。Kは課題作品の中に容姿端麗頭脳明晰キャラを書いて、ボツを食らった苦い過去があるのであった……。
さて、今後のキャラクター作りのためにも、愛される完璧とそうではない完璧の違いを知ろうではないか。
と、いうわけで『完璧キャラクター』を例に出したところ、実はそのキャラも完璧でもなかったりする……そもそも欠点がないと、ストーリーが作れない? メガネっ娘も完璧じゃないから人気がある?
モノを書こうとする者の、迷走っぷりが聞ける30分。
posted by sakugeki at 12:20| Comment(2) | 日記 | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
塾生のみなさん、ごきげんようです。

面白いテーマですね。楽しく拝聴しました。
そういえば日本の数々の名キャラクターはどこか欠陥があり、そこがまた愛されるんだなと僕も、そういえばと新たに再認識しました。

車寅次郎のことがかなりメインになっていたように思いますが、後期の寅さんを見てファンになった人は初期の寅さんを見ると不愉快だと言います。
また初期の寅さんを愛するファンは後期の寅さんを見ると物足りないと言います。

初期の寅は確かにギラギラしていて、ほんまもんのヤクザで、思いやりなんかこれっぽっちもない。そんな言い方はないだろうと思う酷いことも平気で言うし、そのくせ自分が「出ていけ!」と言われると「それを言っちゃお終いよ」と妙にまっとうな抗議をする・・・・・欠陥どころか人格破綻者です。悪い奴ですよ本当に・・・・こんな悪い奴いません。

でも、だからフッと垣間見せる優しさがグッと胸に来るんです。
またお客さんの反応も面白いのは、いかにも真面目そうなサラリーマンが寅のデタラメな言動をゲラゲラ笑って見ながら「もっとやれ」と言うのに、逆に普段はいかにもチャランポランで、この人みんなに信用されてないんだろうなみたいなちょっと崩れた感じの人が、寅を諫めるさくらの真面目な言葉に「そうだ、そのとうりだ」と真剣に頷いたりしてる・・・それは寅に客が感情移入してるんでしょうね・・・・完璧に

逆に後期の寅は、困った所はあるけど憎めない愛すべきおじさんに変わってます。昔のファンはそれが気に入らない。もっと滅茶苦茶やらんかい!と思うみたいです。

このシリーズが他のシリーズと違っていたのは観客がすくっリーンの中の人物と「会話」が成り立っていたことです。それは寅に限らず、たとえばタコ社長が「じゃあ、そろそろ行ってくるよ」と言うと観客が「税務署か?」「ご苦労さん!」と声がかかることがよくあったんです。

登場人物のキャラがちゃんと立ってるから成り立ったことでしょうね。そういう意味では希有なシリーズだったと思います
Posted by 中島浩光 at 2018年03月11日 12:27
中島様

コメントありがとうございます。

実際、人気のあるキャラクターには人格破綻者も多く、ネトラジに出せなかったのですが、こち亀の両津勘吉もその代表と言えましょう。
あの漫画は、キャラの滅茶苦茶な性格からこそ成り立つ名作です。聖人君子でが人々に正義を説いて回る話が面白いか? と聞かれたら、多分NOですね。欠点だらけで滅茶苦茶なキャラクターが、どうこの事態を収拾する? というのも、ストーリーの定番の一つですし、欠点やハンデを持つキャラが、それをどうカバーして立ち向かうか、というのも定番です。
それを考えると、キャラクターは『憧れ系』『感情移入系』と二通りあるようです。そして観客にとって一番身近なのが、寅さんみたいな感情移入系なんだろうと思います。

欠点というのは、必要なんでしょう。人間味という意味で。



Posted by sakugeki at 2018年03月12日 21:52
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